伊藤賢治氏がファイナルファンタジーの曲をアレンジしたアルバム

ファイナルファンタジーのマスコットキャラクターといえばチョコボ。チョコボはファイナルファンタジー2に初登場してから、それ以降ファイナルファンタジーシリーズ全作で登場しています。ファイナルファンタジー4では黒チョコボ、ファイナルファンタジー7では空飛ぶチョコボなど様々なチョコボが登場しています。

ファイナルファンタジーのマスコットであるチョコボは、ファイナルファンタジーシリーズだけでなく、チョコボが主人公のゲームも多数発売されております。代表的なゲームが「チョコボの不思議なダンジョン」や「チョコボレーシング」でしょうか。今回はその中の一つ「チョコボレーシング」のサントラについてご紹介します。チョコボのゲームですが、曲もファイナルファンタジーと大きく関係しております。

再販されたアルバム
伊藤賢治氏がアレンジしたアルバム
エンディング曲は太田裕美氏が担当
収録曲
1. A面アレンジVer.
関連サイト
1. サントラ「FINAL FANTASY IV -Song of Heroes-」関連サイト

再販されたアルバム

サントラ「チョコボレーシング〜幻界へのロード〜オリジナル・サウンドトラック」の発売日は1999年3月18日に発売されましたが、2008年10月01日再発売されております。価格は1,905円（税抜）と他のサントラよりも価格が安くなっております。 2008年に再発売された際、iTunesやGoole Playなどの音楽配信サイトでも購入することができます。また中古でも販売されており、価格は1,000円前後で購入することができるようです。

チョコボレーシング〜幻界へのロード〜オリジナル・サウンドトラック [ (ゲーム・ミュージック) ]

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伊藤賢治氏がアレンジしたアルバム

サントラ「チョコボレーシング〜幻界へのロード〜オリジナル・サウンドトラック」には30曲が収録されておりますが、実際の新曲は「心のたからばこ」の1曲のみ、「世界のあした」は『チョコボの不思議なダンジョン2』CM曲のアレンジとなっておりますが、それ以外の28曲すべてがそれまでに発売されたファイナルファンタジーのアレンジ曲となっております。
チョコボのゲームでは数多くファイナルファンタジーの曲がアレンジして使われております。2022年に発売された「チョコボGP」においてもファイナルファンタジーの曲がアレンジされて使用されております。

アレンジを担当されたのは「伊藤賢治」氏が担当されており、伊藤賢治氏はロマンシングサガなどのサガシリーズの作曲で有名な方です。伊藤氏がファイナルファンタジーの曲を公式でアレンジされることは珍しいことですので、イトケンサウンドにアレンジされたファイナルファンタジーの曲が聴ける貴重なサントラとなっております。
なお当初、チョコボレーシングの曲構成はオリジナル曲半分、ファイナルファンタジーの曲アレンジ半分という予定だったそうですが、伊藤賢治氏の希望によりエンディング曲以外、ファイナルファンタジーの曲アレンジになったというエピソードも残っております。
伊藤賢治氏はX(旧Twitter)で2020年11月28日につぶやかれておりますが、「Don’t be Afraid」をアレンジする際、元がオーケストラ調なので、ロックアレンジにするため曲を分解・解釈・再構築といった作業が必要だったそうです。
1曲だけでこの苦労ですから、もしかしたら新曲を作る余裕がなかったのかもしれませんね。

エンディング曲は太田裕美氏が担当

唯一収録された新曲「心のたからばこ」は「チョコボレーシング〜幻界へのロード」のエンディング曲となっております。歌われている方は「太田裕美」氏。作曲は伊藤賢治氏ですが、作詞は「時田貴司」氏、編曲は「浜口史郎」氏と今考えるととても豪華な方が担当されております。
海外版では「Diamonds In My Heart」というタイトルがかわり歌手も変わっておりますが、曲自体は一緒となっております。なおこちらの編曲は伊藤賢治氏が担当されております。

歌詞を担当された時田貴司氏と伊藤賢治氏はいろいろ言い合ったそうです。その思い出があるかもしれませんが、伊藤氏はX(旧Twitter)で2019年6月13日に「時田貴司氏の歌詞も暖かく優しい、今も私自身が好きな曲です。」と書かれております。
また「心のたからばこ」は2006年6月29日に発売された伊藤賢治氏のピアノアルバム「伊藤賢治ピアノ作品集~Everlasting Melodies~」にも収録されております。