最近のゲームでは少なくなりましたが、一時期ゲームソフトを販売したのち、別途DLC(ダウンロードコンテンツ)を有料で配信、そちらでゲームが完結するという手法が流行した時があります。ネットでは完全版商法ともいわれ、嫌悪された方が多かったと思います。
ファイナルファンタジーのサントラにもDLCで追加された曲を別CDとして販売することはありましたが、ゲームサントラにおいても不完全版で販売したサントラもございます。今回はそのサントラ「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」をご紹介します。
収録曲を紹介
いつもは収録されているサントラの紹介やゲームの紹介を行っておりますが、今回は先に収録曲を見ていただきましょう。
- 時忘れの迷宮
- オープニング
- トレジャーハンターのテーマ(FF9「ハンターチャンス」)
- ステラ牧場(FF7「牧場の少年」)
- 牧場の夜(FF4「少女リディア」)
- 時忘れの街F(F11「TaruTaru Male」)
- 街の夜(FF6「墓碑名」)
- シロマのテーマ(FF1「街」)
- 記憶の開放(FF11「Prelude」)
- ダンジョンヒーローXのテーマ(FF8「The Man with the Machine Gun」)
- 飛空艇のテーマ(FF4「魔導船」)
- 遠い日の記憶(FF5「はるかなる故郷」)
- 世界の記憶(FF6「死闘」)
- ずーっと一緒だよ(FF5「いつの日かきっと」)
- モグハウスX(FF3「4人組じいさんのテーマ」)
- 記憶のかけら(FF9「あの丘を越えて」)
- ノスタルジア(FF1「カオスの神殿」)
- 炎の守護者1(FF5「封印されしもの」)
- 水の守護者2(FF5「ダンジョン」)
- 光の守護者1(FF10「雷平原」)
- 闇の守護者2(FF11「Awakening」)
- デュエルルーム(FF8「Force Your Way」)
- フェニックス戦(FF3「バトル2」)
- リヴァイアサン戦(FF4「ゴルベーザ四天王とのバトル」)
- アレクサンダー戦(FF10「召喚獣バトル」)
- クロマ戦(FF8「Only a Plank Between One and Perdition」)
- ラファエロ戦(FF5「ビッグブリッヂの死闘」)
- ラストバトル(FF5「決戦」)
- エンディング(チョコボレーシング「世界のあした」)
- ポップアップデュエル(FF2「戦闘シーン1」)
- ドアクロール
一部曲が未収録で発売
曲一覧を見たときに「炎の守護者1」は収録されているけど、「炎の守護者2」は収録されていません。また「闇の守護者2」は収録されておりますが「闇の守護者1」は収録されておりません。 このようにサントラ「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」の曲は一部収録されておりません。実際のゲーム上で「炎の守護者2」や「闇の守護者1」は使用されており、ゲーム内で曲を聴ける「ジュークボックス」では聞くことができます。
このようにゲームでは使用されておりますが、サントラには収録されていない曲が16曲あります。ゲームのサントラを購入してすべての曲が収録されていないことは多々あるのですが、16曲も収録されていないことは稀だと思います。
後でも記述しますが、「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」の大多数の曲はファイナルファンタジーのアレンジ曲となっております。
ゲーム内使用されていた「光の守護者2」はファイナルファンタジー3のクリスタルタワーのアレンジ曲となっております。ゲームをプレイした際、このアレンジがすごくよく、サントラで聴きたいと思い購入しましたが、未収録だった時のがっかり感は今でも覚えております。ニコニコ動画のタグでは「入忘れの名曲」というタグがつくほどでした。
のちに発売されたサントラで収録
「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」で収録されなかった曲はその後、別なサントラで収録されることになります。そのサントラの名は「チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!」、「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」のアレンジ作として発売されたゲームとなります。 「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」のゲームが発売されたのは2007年、「チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!」が発売されたのは2019年、と約10年経ってから曲が収録されることなりました。一部収録曲がかぶっておりますが、この2枚でほぼ完全版となります。一部未収録曲があるのは残念です。逆に「チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!」のサントラを初めて買われた方は、一部曲が未収録となっておりますので「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」を購入することで、保管することができます。収録曲がかぶっている曲のアレンジはどちらも一緒です。
2枚で一つのCD
「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」と「チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!」の2枚のサントラで「チョコボの不思議なダンジョン」の収録曲をほぼカバーできます。「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」のサントラ公式サイトの記載でもあるように、音楽監修はファイナルファンタジーの植松伸夫氏が担当、その植松氏が「これはFFのベスト盤だ」と唸るほどの内容となっているからこそ、最初から完全版で発売してほしかったと思います。編曲を担当された「高橋雄蔵」氏のアレンジは素晴らしく、かなり高い評価を受けたそうです。
個人的にもファイナルファンタジーのアレンジCDで素晴らしいのはどれ?と言われた際、この「チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮」がおすすめできるほど素晴らしいと思っているからこそ、10年経過して収録されたのは本当にうれしかったです。
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