ファイナルファンタジー（FF）のサントラには過去に１曲のみに特化したサントラも発売されたことがあります。
このサイトでもプレリュードに特化したサントラ「FINAL FANTASY The Preludes since 1987」やビッグブリッジの死闘に特化したサントラ「ビッグブリッヂの死闘 大盤振舞」をご紹介してきました。
このサイトでは、過去にファイナルファンタジー2で使用された曲「反乱軍のテーマ」の曲紹介と様々なアレンジを紹介させていただきました。
今回は個人的にも印象に残っており、かつファイナルファンタジーX屈指の名曲でもある「いつか終わる夢」についてご紹介します。
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「素敵だね」をアレンジした曲
「いつか終わる夢」は冒頭にも述べた通り「ファイナルファンタジーX」で使用された曲となります。物語の序盤でも流れておりますが、特に印象深いのはゲーム終盤で流れる時でしょうか。
詳しくはネタバレになるために書けませんが、あの雰囲気の中で流れるこの曲はとても印象にの子とることでしょう。
作曲されたのはファイナルファンタジーシリーズを代表する作曲家「植松伸夫」氏、編曲を「浜渦正志」氏が担当しております。「浜渦正志」氏は後にファイナルファンタジーXIIIやファイナルファンタジーVII REMAKEの作曲家としても参加しております。
こちらはファイナルファンタジーXのテーマソング「素敵だね」のアレンジということですが、原曲の印象はほぼ感じさせないようなアレンジとなっている印象を受けます。
ちなみに「いつか終わる夢」の英訳タイトルには「A Fleeting Dream」と「Someday the Dream Will End」の二つがあります。前者は、ゲームに合わせて意訳した感じ、後者は日本語をそのまま直訳した感じでしょうか？どちらも曲名としては正しいですが、最近は「A Fleeting Dream」が使用されることが多いと感じております。その理由として、後者はPS2で出た際に使用されていたタイトルであり、前者はリメイク版に使用されいたタイトルだと思いますので、現在はリメイク版が主力となっているのでこちらがよく使用されているのでしょう。
オリジナルサントラになっている曲は2パターン
「いつか終わる夢」はファイナルファンタジーXのオリジナルサウンドトラックに収録されております。 ファイナルファンタジーXのオリジナルサウンドトラックはPS2版とリメイク版のサウンドトラックの２種類があります。どちらもサントラCDの4枚目の8曲目に収録されております
FC版やSFC版などで出たファイナルファンタジーシリーズのリメイク時には大胆にアレンジされておりましたが、「いつか終わる夢」に関してはほぼ変わらない印象があります。PS2版のほうがピアノの音が大きかったり、メイン部分のボリュームも大きくなっている印象があります。
細かい点を言えば、リメイク版の方が、曲が約8秒長かったりしますが、ただどちらもとても良い曲ので、是非両方聴いていただけたらと思います。
ちなみにプロアイススケーターの「羽生結弦」氏が使用されたのはリメイク版の「いつか終わる夢」かなと感じました。
FINAL FANTASY X Original Soundtrack
「DISSIDIA 012【duodecim】FINAL FANTASY オリジナル・サウンドトラック」にも「いつか終わる夢」の曲が収録されておりますが、こちらはPS2版の曲が収録されております。ループが１回となっておりますので、ちょっと注意が必要です。
Amazon販売ページオーケストラアレンジとピアノアレンジ
「いつか終わる夢」のオーケストラアレンジはアルバム「Symphonic Odysseys – TRIBUTE TO NOBUO UEMATSU」に収録されております。こちらのアルバムは2011年7月にドイツ／ケルンで開催されたコンサートの音源を収録されたものとなります。
オーケストラアレンジの「いつか終わる夢」はコーラス付きの珍しいバージョンとなっておりますので、是非聴いてみてください。
YouTubeで「Final Fantasy X (A Fleeting Dream) Symphonic Odysseys」と検索すると当時のコンサート映像がアップロードされております。公式ではないので、リンクは貼りませんが、是非その雰囲気を感じてみてください。
このコンサートは「植松伸夫の全時代の作品」に焦点をあてたコンサートだったらしく、ファイナルファンタジーの曲はもちろん、ブルードラゴン、ロストオデッセイなどの比較的最近の曲はもちろん「キングスナイト」の曲も演奏された珍しいコンサートとなります。
こちらのコンサートで演奏された1曲目の「オープニングファンファーレ」はこのコンサートのために書き下ろした曲だそうです。
一方、ピアノアレンジに関しては、公式アレンジとしては無い状況となっております。「Piano Collections FINAL FANTASY X」にはもちろん収録されておりませんし、日本国内の公式コンサートでは演奏されたことはないと思われますので、いつか演奏してほしいものです。
ただ、ピアノ楽譜に関しては公式に販売されており「ピアノ・ソロ・アルバム/ファイナルファンタジー作品集 (楽しいバイエル併用) 」に収録されております。自分で弾いてみたいと思われている方には是非おすすめの楽譜です。他の楽譜と異なり、プレミアム価格がついておりませんので、定価で購入可能です。
その他のアレンジ
「いつか終わる夢」はオーケストラアレンジ・ピアノアレンジ以外も様々な形でアレンジされております。SQシリーズの一つ「FINAL FANTASY TRIBUTE ～Thanks～」では「FINAL FANTASY TRIBUTE:いつか終わる夢」として収録されております。出だしはピアノから始まり、その後はポップ調の曲でアレンジされております。ピアノバージョンのアレンジはこの曲の出だししか聞けないのである意味で貴重かもしれません。
ファイナルファンタジー25周年で発売された「Final Fantasy X Chips」においては、8bit調でアレンジされた「いつか終わる夢」が収録されております。8bit調でアレンジされておりますが、曲の物悲しさはそのままでている印象があります。こちらが収録されているサントラはSQUARE ENIX e-STORE専売商品となっておりますので、少し入手が難しいかもしれません。「SQUARE ENIX MUSIC CHIPS SELECTION CD」にも同じ曲が収録されておりますが、こちらもSQUARE ENIX e-STORE専売やイベント会場限定販売となっておりますので、入手が限られています。
ファイナルファンタジーの格闘ゲーム「ディシディア ファイナルファンタジー NT」のサントラ「DISSIDIA FINAL FANTASY NT Original Soundtrack Vol.3」にも「いつか終わる夢」のアレンジが含まれております。こちらは格闘ゲームに合わせて勇壮なアレンジとなっております。他のアレンジとはまったく違う曲を聞きたいという方はこちらがおすすめです。配信限定となっておりますので、１曲からでも購入可能となっております。
ファイナルファンタジーの外伝でもある「WORLD OF FINAL FANTASY」のサントラにも「いつか終わる夢」が収録されております。こちらはオルゴール調から始まり、メイン部分は少し物悲しいアレンジとなっております。バイオリンのソロ演奏がその雰囲気を醸し出しているような気がします。
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